ドイツに住み始めて、あっという間に半年経ちました。
コロナ禍なので、普通の人とは少し違う留学生活かもしれませんが、こんな中でも留学してよかったな、と思うことをお話します。
外国人の友達ができる
留学したなら当たり前では?と思うかもしれませんが、外国人の友達ができて、単純に視野が広がりました。
日本で生活していたら気づけなかったことや、いろんな国の文化、外国から日本はどう映っているかなど、興味深い発見がたくさんあります。
言語の習得
クラシック音楽を演奏する上で、切り離せない関係にあるのが「言葉」。
意思疎通のために「言葉」は大事ですが、演奏するためにも大事です。
先生にはよくレッスンで、「Sprich Wörter!(言葉を話しなさい!)」と言われます。
これは、楽器で演奏する時に、言葉を話しているように表現しなさい、ということ。
ドイツ語は勉強しているので、ちょうど良い言葉を見つけたり、その発音ができるようになってきましたが、フランスの曲はまだまだ難しいです。言語の特徴や発音のイメージがはっきり認識できていないと、楽器で表現できません。勉強することは尽きません。
時間が増える
日本にいたときは、なんだかんだで練習時間が取れないことも多かったです。
実家から学校まで片道1時間以上かかること、アルバイトもしていたこと、授業も多かったこと、演奏のお仕事も頂いていたこと、そして友達と過ごす時間も多かったこと。
友達と過ごしていた時間は大事なものだったので全く後悔はありませんが、練習以外のことに時間を取られ、あまりしっかり練習時間が取れていなかった気がします。そして忙しさと練習できていない罪悪感に、いつも心が疲れていました😂
リューベックでの生活は、今までの忙しさが嘘だったかのように、時間にゆとりがある日々です。
学校まで徒歩15分弱、アルバイトもせず、純粋に無駄な時間が削れています。
コロナ禍でロックダウン中ということで、今はカフェもできないし、コンサートもありません。
普通の人だったら「楽しみが無い」と思うかもしれませんが、現時点では、私には逆にこれが合っています。
もちろん、カフェで友達とたくさん喋ったりしたいときもあるし、コンサートだって行きたいです。だけど、時間があることが何より「心がストレスを受けずに生活できるんだ」と、この暮らしになって気付きました。
毎日8時間寝て、しっかり料理もできて、そして練習時間もたっぷり確保できる。特にこの春休みは、ものすごく充実していました。
コロナ禍ではなくても、留学中は日本にいる時より自分と向き合える時間が増えるのでは、と思います。遊び倒さなければ(笑)
料理をたくさんするようになった
ドイツにきてから、「美味しいものを食べたい」という欲求が非常に増えました。
日本は美味しいものに溢れていて、スーパーやコンビニで難なく美味しいものを手に入れられますが、ドイツは違った…。
美味しいものを生み出すのに精を出していたら、いつの間にか料理の腕も上がりました。短時間でパパッと作れるようになったのも大きな成長です。
3食を100%自炊なんてこと、日本に帰ったらなかなかしなさそう、というかできなさそうです。出かけて出先で食べたり、友達とご飯に行ったり。
これも一つの良い経験です。
春の待ち遠しさを知る
ドイツの冬は暗くて長いです。
特に12月末の冬至の頃は、北に位置しているリューベックでは朝は9時ごろまで暗く、夕方は16時前には日が沈んでしまいます。一日中曇りの日ばかりで、どんよりとしています。
冬のヨーロッパでは日光がさす時間が少ないため、太陽光からしか生成できないビタミンDを、サプリで摂取することを推奨されているほどです。
そのため、3月に少し暖かくなり、晴れの日が増えると本当に心が晴れやかになるのを感じました。
ヨーロッパ生まれの作曲家はみんなこの気候の中で生活し、春を待ちわびて、そして「春」を題材にした曲をたくさん残したのだなと、体感しました。
ヨーロッパで行われる講習会・コンクールへの参加のハードルが下がった
日本はやっぱりヨーロッパから遠いので、わざわざこちらへきてコンクールを受けたりするのは、コストもかかるし大変です。
日本にいる時より気持ちの面で受けやすいのかな、と思います。
コロナの影響で今まで通りの開催はできていないですが、これから積極的に講習会もコンクールも参加していきたいです!
終わりに
現在私が感じていることを書いてみました。
純粋に練習時間をたくさん確保できているだけでも、留学したメリットはあるなと思っています。
音楽留学を迷っている方の参考になれば嬉しいです!
ではまた!🌸
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