【ドイツ留学】DAADの給費奨学金がすごすぎる②

奨学金

私は現在、ドイツ学術協会、通称 DAAD(Deutscher Akademischer Austauschdienst)と呼ばれる機関から返済不要の奨学金を頂いて音楽留学しています。

前回は「DAADの奨学金以外のメリット」についてお話しました。

今回は、ズバリいくらもらっているのか、書いてみたいと思います。

DAADのホームページはこちら
https://www.daad.jp/ja/

奨学金内訳

私はドイツの音楽大学に在籍しているので、DAADの「芸術奨学金」を頂いています。

DAADの次年度分奨学金の応募締め切りは例年秋ごろです。

もし応募期間が過ぎてしまっていても、前年度の応募要項を参考にしてみてください。内容は毎年さほど変わりません。

2021年度給付内容はこのようになっています。

給付内容:
1)月額 861 ユーロ
2)健康・傷害・個人賠償責任保険料
3)旅費補助(ただし他の機関から支払われない場合に限る)
4)研究補助費(1 回限り)、その他、場合によっては家賃補助や家族手当も支給される。
5)ドイツ語語学研修
⚫ オンライン語学コース„Deutsch-Uni Online(DUO)“の受講料を奨学金証書受領の時
点から 6 ヶ月間 DAAD が負担する。
⚫ 奨学金開始前に、2、4、または 6 ヶ月間のドイツにおける語学研修が付与されるこ
とがある。語学研修への参加と期間は奨学生のドイツ語能力と研究計画に応じて個別
に決定される。留学先の課程での使用言語がドイツ語の場合、付与されたドイツ語研
修への参加は義務となる。
⚫ 奨学生が任意で選んだ、留学と並行して学ぶドイツ語コースにも DAAD より補助が
出る場合がある。
⚫ 奨学金合格から支給終了まで、日本もしくはドイツでの TestDaF 受験料を 1 度に限
り DAAD が負担する。TestDaF の代替として、DSH の受験料とすることも可能。

DAAD Japan

月額861ユーロ

これは採用されれば全員確実にいただける金額です。

健康・傷害・個人賠償責任保険料

ドイツに住むなら必ず保険に加入しなくてはいけません。

自分自身で加入手続きをして毎月支払いをするのが一般的ですが、DAADに保険部門がついているので、加入手続き無し毎月の支払い無しで保険に入れています。
(ドイツ渡航時に書類のダウンロードなど、多少の手続きはポータル上であり。)

旅費補助

勉強を始めるためにドイツに渡航するときと、修了して日本に完全帰国する時に頂けます。

私は今のところ往路のみですが、950€が初回の奨学金と一緒に振り込まれました。

帰りも同じくらいもらえるのかな?と思っています。一時帰国には適用されません。

研究補助費

初回のみ月額に上乗せして振り込まれます。260€でした。

楽譜やその他楽器に必要な備品に使用させて頂いています。

家賃手当

これはあって本当によかった!住んでる場所と部屋の広さ、そして家賃を申込書に入力して申請するのですが、私は152€の家賃補助が毎月いただいています。現在の規定では最大で250€までの補助が出るそうで、街の家賃相場によって変わってきます。

家族手当

もし結婚していて奥さん・旦那さんとお子さんと一緒にドイツに住むのなら、家族手当もあるようです。これは私は対象外なのでどのくらい支給されるのかはわかりません。

ドイツ語語学研修

これについては別の記事に書いたので、ぜひこちらも参考にしてみてください。⬇︎

DAAD(ドイツ学術協会)の奨学金について!-その①

というわけで私の場合の毎月頂いている金額は……

1,013€でした!

延長申請も可能

ここまで手厚いDAADの奨学金、基本は最大2年間ですが、博士課程や、音楽分野では修士課程の次に当たるKonzert Examen(ドイツ国家演奏家資格)の課程に進むとさらに最大2年の延長が可能だそうです。

Konzert Examenに入るのはなかなか大変ですが、修士課程が終わってもドイツで勉強をもう少し続けられたらな、と思っています。

またどうしようもない理由があるときも半年ずつ延長申請が可能です。私はコロナウイルスの影響で、渡航が予定より半年遅れたので、すでに1回延長しました。

終わりに

ここまで読んでくださった方は、思ったより支給額が多いな、と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そうなんです、「普通に生活ができる」んです。

私はこちらの奨学金のおかげさまで、家族からの仕送り無しアルバイト無しで生活できています。

毎月少しずつ貯めて、学費もこの奨学金の中から自分で払っています。(学費手当はありません。)

もし経済的な面で留学を断念しようとしている方には本当におすすめの奨学金ですので、ぜひ一度検討してみてください!🌸

ではまた!

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コメント

  1. […] […]

  2. Kumiko K. より:

    小林さん、はじめまして。

    ドイツ留学・DAAD奨学金に関する記事を書いてくださりありがとうございます。とても参考になります。私は今年DAADの留学奨学金の方に応募しているのですが、周りに奨学金に応募した方がおらず、とても心細く感じています。もし可能であれば、奨学生(修士・一般)の方を紹介してくださることは出来ますでしょうか。モチベーションレターに関して簡単なフィードバックをお願いできると嬉しいです。押し付けがましいお願いですが、どうぞよろしくお願いします。

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