ごめんなさい🤣
高校生時代の、制服を着ていて、そして一人で写っている写真がこれしかなかった…
こんなサムネ、お許しください😂
今よりキツめの顔してますね。きっと病んでいたんでしょう。高校生って多感な時期だから病みやすいですよね。この顔の時に何を考えていたのかはよくわからないです。 あ、手をつないでいるのは仲良しの女の子とです。もう7年くらい前の写真ですね。高3の秋くらいです。それこそ藝大の受験準備まっしぐらの時です。笑
当時は制服が似合わないとか、何歳かわからないとか、よく言われておりました。
少しでも制服を自分に似合わせようと、一生懸命リボンを伸ばしたり、スカートを短くして制服着てました(意味はあったのか?)🤣
さて!!!
音楽大学への進学を視野に入れている方から、
「音大に行くために、高校も音楽高校に行ったほうがいいの?」
という質問をよくいただきます。
私個人の意見としては、「普通高校でも音楽高校でも大丈夫!」です。😂
出鼻を挫いてしまったらごめんなさい。
普通高校と音楽高校、どちらにもメリットがあるので、なんとも言えないというのが正直なところ。
私は東京音楽大学付属高等学校を卒業して東京藝術大学に進学したので、その経験から書いてみようと思います。
音楽高校への進学を考え始めたきっかけ
私が音楽高校への進学を考え始めたのは、大体中学二年生くらいだったと思います。小学生の時からヤマハ音楽教室でピアノを習っていましたが、その時に習っていた先生が小学校卒業と同時くらいでお辞めになったので、同時に私もヤマハを辞めて個人のピアノの先生のところに通い始めました。中学に入学してすぐの時です。
私はその時から漠然と「音大に行きたい」という意識があったので、その先生がお薦めしてくださったのは、「それなら音楽高校からの進学という手もあるよ」ということ。
その先生はソルフェージュのクラスも開講していたので、聴音や初見視唱などのソルフェージュも同時に始めました。
私の中には「音楽高校」という選択肢はなかったので、その提案はすごく新鮮でした。
その後出会った初めてのオーボエの先生の勧めで、先生の先生が東京音大で教鞭をとっていらっしゃるということから東京音大付属の受験を決めました。
音楽家ではない両親への説得は大変でしたが、最後は応援してくれました。
音大の付属高校ってどんなところ?
もちろん公立高校にも音楽科があったりしますが、私の母校は本当に音楽に特化した特殊な学校でした。東京音大付属の場合は、1学年2クラス、全員音楽科。
東京音大付属の場合は、週に1回、大学の先生からレッスンを受けられたりとか、オーケストラや室内楽の授業があったりとか、もちろん副科ピアノやソルフェージュ、座学では音楽史、音楽理論なども。
授業は一コマ90分で、大学生と似たような環境で勉強できたことはすごく面白かったです。
特に記憶に残っているのはコード理論の授業。コード理論はポップス向けですが、これは今の私にかなり役立っています。
他に普通科と違うところといえば、クラスに男子は4−5人であとは全員女子とか、休み期間が大学と同じなので夏休み・春休みが異様に長かったりとか、体育館が無いので、体育の授業で屋外でバトミントンやったりとか。
バトミントンに関しては、楽器の練習ばかりしてる人たちが屋外の風が吹いている中でバトミントンしてるわけですから、ラリーが続いているのは一度も見たことがありません。
そしてこれだけ音楽の科目が多いので、一般教養の科目は本当に少ないです。大学に入って、自分の教養のなさにはショックを受けました(笑)
音楽高校に入るための対策
ピアノ、弦楽器、そして管楽器や歌と、専攻によって入試で求められるレベルはかなり違うと思っていいかもしれません。
東京音大付属の場合は特にピアノと弦楽器は、趣味の延長の子はいなかった気がする。
ピアノ専攻だけでもいろんなコースがあり、一番上のコースに入るには、入試で60分のプログラムを弾かなければいけません。管楽器は任意の5分程度の曲なのに…。
管楽器のレべルとしては、中学の吹奏楽部で吹いていて、本格的に音楽が勉強したくなったからこの学校を選んだとか、そういった感じの子もいました。比較的入りやすいかもしれないです。
ただいずれにせよ、ピアノとソルフェは必須です。入学時にはイマイチでも、入学したあとに痛い目に遭うので、早めに始めておいたほうが無難です。ただ全くやったことないレベルでは受からないと思います。
なぜ音楽高校を選んだか
普通科(しかも進学校!)を出てから音大や藝大に進学している友達や先輩は本当にたくさんいます。
この事実から、音楽高校だけが音楽大学への進学の近道ではないと思っています。
確かに音楽高校では音大受験に必要な科目も学校の授業としてあるし、何より付属高校に入れば大学へはエスカレーターで進学できます。
ただ私が本当に音楽高校に進学したかった理由は、中学の知り合いが誰もいないところに行きたかったから。
私は千葉県出身ですが、県内の公立高校に行くことにあまり気が進みませんでした。
というのも、中学時代には人間関係があまりうまくいっていなかったので、もし誰も知り合いがいないところで音楽の勉強をちゃんとできるなら、そうしたいなと思っていました。
千葉県の公立高校では、幕張総合高等学校が音楽の道に進んで成功している方をたくさん輩出しています。この学校にはオーケストラ部もありますし、東京音大付属でなければきっとこちらに進学していたと思います。何より一般科目をちゃんと勉強できるところが、今となってはいいなぁ…と感じています…普通科なら当たり前か😂
音楽高校に進学してよかったこと
一般科目が少なかったということ以外は私には合っていた学校で、とても楽しかったです!
大学の練習室は高校生も使うことができたし、何より立地が池袋!友達と学校帰りにたくさん遊びました(笑)
先述したようにオーケストラ・吹奏楽・室内楽の授業は毎週ありました。管楽器の生徒も割と人数がいたので、オーケストラもたいていは助手さん無しで行っていたし、かといって降り番が多すぎるわけでもなくちょうどいい塩梅の人数でした。(学校によっては人数が足りなくてオーケストラを組めないところもあるそうです。)
毎年冬には東京芸術芸場でコンサートを行い、それもとてもいい経験となりました。オーケストラの部では優秀な生徒がソリストになります。生徒全員が一丸となって行うコンサートで、3年生は大抵泣きます。
普段運動しない生徒たち(みんな大体運動音痴)が本気でぶつかる、音楽高校ならではのちょっと笑える体育祭も、最高に楽しかったです。
何より、今いろんな方面で活躍している人たちと同じ時間を共有できたこと。
人生で一番繊細な高校生という時期を、「演奏家になりたい」という同じ目標を持った、才能あふれる友達と一緒に励まし合いながら過ごせたことが一番の財産です。
大学はなぜ藝大へ?
やっぱり藝大への憧れはありました。
高校の受験は推薦入試で受けたので、他の学校は受験しませんでしたが、藝高の友達もできたりして、やっぱり藝大ってすごいな!となり、藝大進学を考えるように。あとは学費の問題も。
東京音大付属のソルフェージュの授業は、あくまでも東京音大に進学するためのものだったので、藝大の入試とは全く別物。私はソルフェに関しては別の予備校に通い、あとは学校内の授業で対策しました。
藝大受験にはセンター試験が必要だったので、勉強も苦労しました。こちらも学校ではセンター試験対策の授業ではないので、自分で勉強しました。ただし国語の古典や漢文なんかはやっぱり独学では厳しかったので捨てました。現代文だけめちゃくちゃ勉強して、点数を取りました(笑)。センター試験の点数ももちろん加味されるので、塾に通ってた藝大受験生もいました。後から聞いた話では、芸高生はほとんど塾などに通っていたらしい😂
東京音大付属から他の学校に行く人は少なくて、藝大を受けたのは私の学年では私だけ。学校がどのくらい応援してくれるか心配だったのですが、意外と、ものすごく応援してくれました。友達ももちろん応援してくれて、嬉しかったなぁ。
付属からそのまま大学に進学するのも、気心知れた仲間とずっと一緒だし楽しいと思いますが、7年間同じような環境になってしまうので、私は藝大に進学してよかったなと思っています。
東京音大のコミュニティと藝大のコミュニティ、どちらも持てたことが、むしろ自分の強みになっている気がします。
終わりに
音大に行くためには音楽高校にいったほうがいい、そんなことは全くありません。
私の意見としては、むしろ普通高校にいって勉強しておいたほうがいい気がします。😂
ただ音楽高校でしか経験できなかったこともたくさんあるので、個人的にはこの進路を選んでよかったです!
いろいろうまくいかなくて病むこともあったけど(サムネの時のように)、楽しいことももちろんたくさんありました。
少なくとも、私の場合は中学生の時のように人間関係で悩んだ記憶はあまりないです、学年にもよるのかもしれないですが。みんな自分のことでいっぱいいっぱいなので、他人にちょっかい出す暇がないです。
今では私が通っていた頃の校舎も、いつも給食を食べていた寮も、大学校舎と同じ場所に移転してしまいました。もしかすると学校の雰囲気は少し違ったものになっているかもしれませんが、音楽を学ぶ環境としてはとってもいい場所だと思います。
進路選びの参考になれば幸いです。
ではまた!☀️
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